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【白象伝説の秘境寺院】ワット・パーラート

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チェンマイの寺院といえば、ステープ山にある白象伝説の聖地ワット・プラタート・ドーイステープにも行かれると思います。そしてもう一つ、伝説の白象がドーイステープ寺院への道中に休憩した場所が、これからご紹介するワット・パーラートです。

まるで、遺跡と化したような佇まいと、ここまで自然と融合した寺院は、チェンマイでもここくらい。境内には、小川が流れ、標高800mから旧市街地が一望できる滝もあります。約500年もの間、僧侶の修行の場となっていたこの寺院を、ぜひ訪れてみてください。

目次

場所・営業時間・アクセス方法

場所・営業時間・アクセス方法

  • ワット・パーラートの場所は、Google map検索『ワット・パーラート
  • 営業時間は、朝の6:00〜17:30迄。
  • アクセス方法は、ソンテウ(赤い乗合のバス)やGRAB(バイク・タクシー)・個人でバイク・車を借りて行く方法。

ワット・パーラートの見所

ワット・パーラートの見所は、森林に覆われた木漏れ日溢れる寺院という景観と

小川のせせらぎや鳥のさえずり、木々の揺れが織りなす周波数を浴びながら、寺院を散策できる点などです。

境内を流れる小川や滝が綺麗。ここで滝下座禅でもしていたんでしょうか。

川に足を浸してアーシングをしたりすることもできます。

森の中には、散在する古い石仏や摩崖仏(崖に彫られた仏像)があったり

人面獣身のガーディアン像が点在。

苔や蔦に覆われた、古代遺跡のような神秘的な光景は圧巻ですよ。

ランナー様式とビルマ様式が混在したユニークなデザインで、まるで神話の世界かのよう。

立派な大殿堂はなく、素朴な木造のお堂がいくつか。

僧侶が静かに佇む姿も時に見られ、観光地化されていない分、本物の寺院らしい落ち着きがあります。

森で瞑想するのに最適な環境といった雰囲気で、まさにこんな風に瞑想修行に打ち込んでいたんでしょうか。

ワット・パーラートの歴史は白象の神託から

そんなワット・パーラートの歴史は、ワット・プラタート・ドーイステープの白象伝説に繋がります。この寺院もまた、ランナー仏教の「縁起と神託」を体現した、タイ最強伝説の一部であり、スコータイ王国(14世紀初頭)の頃、僧侶プラ・マハ・スマン・テーラが夢のお告げにより、釈迦の仏舎利を発見したのが始まりだったとか。

僧侶が、その仏舎利をランナ6代王のクナ王に献上し、そこから、ブッダの遺骨を安置する場所を求め旅に出て、最初に白象が休憩した場所がワット・スワン・ドークでした。

そして、2回目に休憩した場所こそが、このワット・パーラート

最後に、白象が跪き3回鳴いて休憩した場所が、タイ北部で最も神聖な寺院、ワット・プラタート・ドーイステープです。クナ王は、白象の止まった所が神の意志として、そこに3寺院を同時建立したという歴史があります。

ワット・パーラートは、古くは『ワット・パーラート・ルアン(大崖寺) 』と呼ばれ

象・僧侶・民が滝付近の坂道で滑って転んでいたことから、滑る崖(Phaleid)を意味するパーラートになったとか。

白像伝説は、ランナー王国のアイデンティティでもあり、白象の像が今も寺院に残ります。

中世〜近世の頃(14世紀〜19世紀)は、ドーイステープ寺院へ行く僧侶の休憩所であり、静かな修行の場所でした。

寺院は廃寺を繰り返しながら、聖なる中継点として存続し、ビルマの占領期も難を逃れてきたんだとか。

19世紀まで、僧侶の修行場 として使われていたことから、一般人は近づかなかったそうです。

1935年には、クラバー・スリウィチャイ(北部仏教の聖人)が道路建設時に立ち寄り、修復。

2000年代に、ハイキング道が整備され、徐々に知られるようになる。

お土産や売店は1か所

スタート地点から、少し山を下った入口付近には、服屋さんと飲み物屋さんがありました。

ジュースは、1本35B(約160円)。みかんと半々くらいで飲んでしまうパッションフルーツジュースもまた美味しいです。

まとめ

ドーイステープ寺院への道中、いつも見かけていた寺院らしき看板と赤いソンテウ。それでもついドーイステープへと気持ちははやり、毎度スルーしていました。しかし、ある時寄ってみると、その秘境感と見所に驚かされ、ここは必見の寺院ではないか!と思ったほどでした。

森林の中にある修行寺という雰囲気と、どことなく熱心な参拝者が多い所なので、ぜひチェンマイの寺院巡りの際には、ワット・スアンドーク、このワット・パーラート、そしてワット・プラタート・ドーイステープの3カ所を合わせて楽しんでみてください。滝や木漏れ日で、記念写真が映えてしまうのはもちろん、訪れるべき屈指の寺院ですよ。

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