タイ人が一生に一度は参拝したいと言われる、タイ仏教の聖地「カオ・キッチャックート」。毎年1月下旬から3月中旬の二ヵ月間ほどしか入山することができない、チャンタブリー県にある釈迦の足跡がある聖山をご紹介します。ここを訪れると、天国の扉に近付くことができると言われています。
目次
カオ キッチャックートの場所・アクセス方法
カオ・キッチャックートがある場所は、チャンタブリー県の中心地から車やバイクで約1時間、北へ35Kmほど行った所にあります。
バンコクからは、ロットゥ(バン)で約4〜5時間、南東へ250kmほど。
タイ仏教随一の聖山ということも知らず、チャンタブリー県はここかなという軽い気持ちでバイクで向かうも、そこには想定外のハードな登山が待ち受けていました。
【ワット・プルゥアン】からトラックに乗って向かうのが決まり
目的地まで、あと数分というところで見えてきたのは、ワット・プルゥアンという寺院。
何やらお土産屋さんやご飯を食べるところもあるし、見所がありそうだと立ち寄ってみることに。
どうやら、この寺院からカオ・キッチャックートまで、ピックアップトラックに乗って行くのが決まりのようです。5分ほど先へ行った検問所で追い返され、再びワット・プルゥアンに戻ってくると、トラックが集結する広場がありました。
その広場の近くには、カオ・キッチャックート行きの乗車券販売所があるので、往復200B(約800円)で購入。
4WDのピックアップトラックは、満員になるとすぐに出発し、そこから15分ほど、かなり傾斜のある山道を登ります。あまりの揺れに、しっかり掴まってないと振り落とされる勢いでした。
いよいよカオ・キッチャックートへの登山
ようやく辿りついたスタート地点では、タイ僧侶によるアナウンスが流れては、第一祈願場所として、願い事をするタイ人の姿がありました。
帰りもここに停車しているトラックで、下山していくことになります。
この時はまだ、チェンマイのドーイサケットくらいの小高い山かなと、気楽な気持ちでいました。
冷んやりとした空気と雰囲気が良いカオ・キッチャックート。中国の旧正月の時期が、とくに大混雑するそうで、日も登らない深夜3時頃から麓のワット・プゥルアン寺院を出て、日の出前に目的地到着を目指すんだとか。ただ、乗合トラックは2時間〜6時間待ちもあるらしく大変なようです。
十数分ほど登ると、僧侶のアナウンスが聞こえてきたので、なにやら辿り着いた!と思うも、まだまだ始まりでした。
第ニポイントに到着
勝手ながら、第2ポイントと名付ける地点に到着すると、ここでも皆さん祈願の様子。
タイ人が崇める、高次元の存在について無知なので、熱心な参拝姿を横目に感心していました。
母なる大地にも感謝とお願い事をするんだとか。
カオ・キッチャックート国立公園内を案内する、看板もありました。売店も1店舗ほどあって、飲み物など売られています。ただ種類はないので、麓での調達がお勧めです。
ここから、さらなる地点へ向けて歩きだすと、階段に次ぐ階段。
10Bコインを片手に、鐘を鳴らしながら登る参拝者たち。
山道は舗装されてるので歩きやすく、山に来ることもそうそうないので、森林の周波数に癒されながらの登山は快適。
1月下旬の一番空いている時期・時間帯に訪れたんだと思います。コアな方は、薄明かりの中を進むんだろうか。いつか、そんな時間帯にも訪れてみたいほど。
それにしても思ってた以上の階段。登山するにはきびしい年配者の方が、籠に担がれて登る姿もありました。
進むほどに、大きな岩がゴロゴロ現れ始め、要所要所で小銭をお布施しながら歩く人達の姿。
舗装は年々進んで、歩きやすくなっているのだとか。
カオ・キッチャックートの標高は1,050mなので、鐘の終点付近は、標高約800mほどだろうか。薄くも、雲海が広がっていました。
第三ポイント
そして、岩の上からチャンタブリー県を見守る仏像がある、第三地点に到着。ここも一つのビューポイントになっていました。
お札がたくさんぶら下がっています。
ここでもタンブン(お布施)したり、金箔を貼り付けたり。
目的地に、勝るとも劣らない景観。
ここを後にすると、いよいよ釈迦の足跡と聖岩がある所まで登ることになります。両脇の小屋には、タイ僧侶と参拝者が佇んでいました。
そして、大きな岩の間を通り抜ける道が出現。
天国への扉でしょうか。
何だかんだと、40分くらい登って見えてきた頂上付近。
すぐ先には、いよいよ釈迦の仏足跡と聖岩があります。
ここでも祈願をするタイ人の姿。
登った先の左側には、タンブンをしてお供物が貰える所と休憩所がありました。
ローイプラプッタバに到着
ついに、ローイプラプッタバ(視界が開けた場所)に到着。この聖山は、魔法を操り奇跡を起こす、仏教最強の呪文「マントラ」の使い手である奇術師、ルアンポーキアン師により開拓されたんだとか。
滑り落ちてきそうな『聖岩』は圧巻で、どうしてあんな不自然な位置にあるんだろうと思うほどでした。この岩には、仏陀の模様が浮き上がったところがあるので、そこに金箔を貼ったり、コインを嵌め込んだりして、お願い事を1つ、額を岩につけてお祈りします。「人生が豊かに、安定しますように」と祈願しているのだとか。
真ん中に見えるのは『仏足跡』ここにもお供物をしながらお祈りをする人々の姿。
私は、長く続いた世界的なコロナ茶番政策によって、ワクチン(ロットや種類による)で健康を害した、親族を含む世界の人々の無事について祈願をしました。地球は今、歴史的大変革の最中。太古から続いてきた悪魔教が、終わりを迎えてるんですよね。まさに今、善と悪の人類最終戦争が起きていて、その攻撃対象は全人類。成分非開示のワクチンを、強引に推し進める理由がここにあります。
「我々は史上最大の犯罪の渦中にいる」
「世界的な犯罪だ。支配を意図し、すべての人の自由を奪い、数十億人とは言わないまでも、さらに数百万人を殺す事になる。それは長い間計画されてきた。この専制政治に従えば、自由を失い、おそらく命を失うことになる。あなたや他の人たちが抵抗しないことを選択すれば、そうなるのです」
ファイザーの元副社長 マイク・イェードン博士
『現代の戦争とは、支配集団が自国民に対して仕掛けるものであり、戦争の目的は、領土の征服やその阻止ではなく、支配構造を保つことなのだ。』–ジョージ・オーウェル
岩の後ろにも仏像があって、滑落しそうなほどの傾斜。日本はわりと安全措置が施されているものの、東南アジアは自己責任だったりして、ここを滑り落ちたら◯ぬといった所が、普通に観光名所になっていたりします。
近くの広場にも仏像。タイ仏教には、ナーガ様・ハヌマーン・大地の女神・仙人・お釈迦様と神々がたくさん。
更なる奥地パーデーンへ
そして、ローイプラプッタバを最終地点と思っていたら、さらなる奥地にパーデーン(赤い布を意味する)がまだあって、木などに願い事を書いた赤い布を巻きつけ、祈願して終えるのだとか。ここで満足していたので、引き返したい気持ちを抑え、ふたたび山道へ。
この時、カオ・キッチャックートは舗装こそされていても、もはや登山なんだと悟り始めていました。
階段を登ると、カオ・キッチャックートの展望台。
海抜、約1,050mからの眺め。
展望台を下りると、ここからは、あまり舗装されていない山道を進んでいくことになります。
タイのエラワンの滝やクラビの山などを、1時間ほどかけて登ったこともあったんですが、カオ・キッチャックートも1時間は掛かる山道で、大混雑な日には4時間相当かかるんだとか。ただ、涼しいとだいぶ疲労感が違いました。
仏像が見えてきて、ようやく最終地点のパーデーンに到着。
タンブンと引き換えに、お供え物や赤い布を貰えるところがあります。お布施の額は、20B(約80円)ほどから。
母なる女神のカリー様なのか。
最後の階段を登り、祈願場所へ。
お札を挟んで、祈願をしている人の姿もありました。
🇹🇭108の仙人の一人でしょうか。
カオ・キッチャックートの頂上といった雰囲気。
無事祈願を終えて、カオ・キッチャックートの山道を引き返します。振り返れば、階段の踏み外しを除いて、安全な山道でした。
石はもともと、太古の巨木が石灰化したものだとか。
帰りはまた、違った景色を楽しめます。この付近で、舗装工事を進める人達としばしばすれ違いました。
毎日登っているんだろうか、タイ僧侶の姿もありました。
途中、行きにも見かけた「サワディーガーン」というカフェへ立ち寄り一休憩。コーヒーは1杯60B〜80B(約240円〜320円)。疲れには蜜柑ジュースということで注文すると、山だからか120B(約480円)ほどでした。
じつは支払いの時に、財布を落として転げ落ちるコイン。すると店員が「いくら失くした?」と補償する姿を見せてきてビックリ。もちろんそういう訳にはいかないので、タイ人の寛大さに感謝する出来事がありました。日本ならあり得ない対応が、タイにあったりします。
まとめ
チャンタブリー県に寄ったら訪れておきたい、午前中のカオ・キッチャックートのご紹介でした。サメット島(ラヨーン県)やチャン島(トラート県)の間にあるチャンタブリー県ということで、気になって寄ってみることにしたのが始まりで、宝石の街とも言われるチャンタブリー県は、まだローカルな感じがありつつも海や山があったり、キャンプの名所もある自然豊かな土地でした。早朝の日の出と雲海立ち込める時間帯も、さぞ幻想的な光景が拝めると思うので、トレッキングにでもぜひ訪れてみてください。