600年以上の歴史あるラーンナータイ王朝なごりの地チェンマイ。この地で寺院巡りをする時、ステープ山にあるワットプラタート・ドーイステープへの参拝はかかせません。白像伝説の言い伝えから、国内外から多くの人が訪れてやまない、この寺院についてご紹介していきます。
目次
ワットプラタート・ドーイステープ
ドーイステープは、チェンマイにある寺院の中でも圧倒的な雰囲気があり、旧市街にある第一級王室寺院のワット・プラシンかこの寺院というほど、魅力があります。
場所は、ステープ山の標高1,080m。麓には、チェンマイ動物園があったり、途中にも滝や寺院、さらに山奥へ進むと、プーピン離宮やモン族の村があるので、まとめて廻るのもお勧めです。
ドーイステープがある場所
ドーイステープへは、チェンマイの旧市街地から北西方面へ、道なりに行くとたどり着けます。山道は蛇行してるものの、一本道で分かりやすいですよ。
所用時間・営業時間
- 所要時間は、30分〜50分程(交通状況や乗り物による)。
- 営業時間は、7時〜21時。
(※ 夜の20時以降は道路が封鎖されて、入山できなくなります。)
ドーイステープの行き方
ドーイステープへの行き方として有名なのは、旧市街地の北門、チャンプアック門近くにあるセブンイレブン前に停車する『赤いソンテウ』に乗って行く方法です。
お勧めは、片道分だけでも良いと思います。帰りはまた、ドーイステープからソンテウに乗ることができますし、何よりドライバーから指定される観光時間から解放されます。
それにしても、山道を蛇行しながら揺れるソンテウは想像以上に酔いやすいので、車酔いしやすい方にはお勧めできないです。チェンマイ名物ソンテウからの眺めも捨てがたいんですが。
その他、バイク250B〜(約1,000円)・タクシー250B〜(約1,000円)・レンタカー1,000B〜(約4,000円)もあるので、好みで選んでみてください。
モン族の村へ車やバイクで行く場合には、とくにプーピン離宮より先の道幅は狭いので要注意です。
ワットプラタート・ドーイステープ
ドーイステープに着くと、赤いソンテウや車で大混雑。
駐車は、道沿いにすることになるので、ピーク時を避けた午前中など、早い時間帯がお勧めです。
ここから寺院まで、階段で登るか、ケーブルカーで行く方法があって、ケーブルカーは20B(約80円)ほど。
ケーブルカーの入口は、向かって右側にあります。
道路沿いには、お土産や食べ物屋さんが並んで、さらに階段を登った先にもあるので、お買い物も楽しんでみてください。
ジュース屋さん、35B(約140円)くらいから。いつ訪れても安定のクオリティ。
いよいよ寺院へ続く手前には、守護神ナーガ様の階段が306段。この階段を登ってこその雰囲気もあるので、ゆっくり登ってみてください。
階段にはモン族の子がいたりして、有料で記念写真を撮ってくれます。
階段を登った右側には、入場チケットの販売所があって、1人30B (約120円)。
大晦日となると、年間を通しても一番混雑してます。
入口からすぐの所には、麓から約11kmに及ぶ道路を整備したといわれる、高僧シーウィチャイの像。
そして、入口からチェンマイの市街地が一望できる場所まで、左から周るとこのような雰囲気です。
右から周ると、展望台へより早くたどり着けます。
チェンマイが一望できるので、皆さん記念撮影。
さらに一段高い展望台もお勧めです。それにしても、焼畑がある季節は、世界ワーストを記録するほど大気が澱むチェンマイ。そんな視界に慣れると、日本に帰って来たときの大気の透明度に驚くくらい。それだけでなく、2023年初頭には、太陽が妙に白くなっていたことにも驚き、今でも日々確認してしまうほど輝きが違うので、宇宙や地球レベルで、大変革が訪れているんだと勝手に思ってます。
黄金の仏塔(チェディー)
いよいよ伝説の黄金の仏塔(チェーディー)のある敷地内へ。(※ここへは、靴を脱いで上がります。身だしなみも、よほど露出していなければ注意されないですが、ショートパンツや露出した格好だと入場できない場合があります。)
入場して見えてくるのは、高さ22mの黄金に輝く巨大な仏塔。そこには、釈迦の遺骨が納められているそうです。
このドイステープ寺院は、1383年ラーンナータイ王朝の6代目、クーナー王によって建立されたのが始まりで、黄金色になったのは1538年なのだとか。
とにかく目に見えて皆さんお祈りしてるので、そこはタイ仏教の素晴らしいところだなぁと思いつつ。どうやら慣しでは、お供えの花・線香・ろうそくを持って、お経を唱えながら仏塔の周りを三周するそうです。
一周目は仏陀へ、二週目は善業に、三週目は僧侶に対して祈りを捧げます。お供えの花は、20Bのタンブン(寄付)と引き換えに貰えますよ。
参拝ポイントが10ヶ所はあるので、好きなところで参拝してみてください。
堂内では、タイ僧侶による説法会。
大晦日お昼の様子。
ワットプラタート・ドーイテープの起源
ドーイステープの起源は、仏教を広めるためにタイにやってきた僧侶が、道中夢のお告げにより仏舎利(ブッダの遺骨)を発見して、それを安置する場所を探すことから始まったそうです。
最初に僧侶は、その発見した仏舎利を納めるため、ランナー王の要請で、ワット・スアン・ドーク寺院を建立します。
寺院名の由来は、ランナー王朝より、さらに歴史のある城郭都市に位置していたため、ワット・スアン・ドークと呼ばれました。
しかし建立した際に、仏舎利が二つに分れてしまったそうで、そこで、もう1つの仏舎利を白い象に乗せたところ、ステープ山のこの位置まで登り、その場所で3回鳴いて倒れたことから、そこを神聖な所としてワットプラタート・ドーイステープが建立されたんだとか。
ブッダの誕生を知らせた白象が、ブッダの遺骨を安置する場所を決めたという、そんな歴史ある、ドイステープ白象伝説になっています。
帰りはお土産、タイ料理などお勧め
階段を降りた先には、たくさんの仏教グッズや飲食店があるので、ゆっくり立ち寄るのもお勧めです。
観光客のわりにあまり人がいないですが、ここまで仏教グッズが揃ってるお店は、他の観光地でも例を見ないほど。
タイパンツの品揃えも、サンデーナイトマーケットを超えてるほど。100B(約400円)から。
アクセサリー屋さん。
その他お土産屋さん。
カフェや飲食店も、コロナ明けからリニューアルして、あきらかに店舗が増えてました。
値段は観光価格ではなく、50B(約200円)くらいから。
ドーイステープの飲食店は、市街にあるお店に引けを取らないほど、安定のクオリティです。
ワッフルとアイスクリームのお店。25B〜55B(約100円〜220円)くらい。
コーヒーやスムージーもクオリティ高めで、50B(200円)くらい。
ドイステープの夜景も綺麗
ドイステープのライトアップも綺麗。ドイステープは21時まで営業しているので、日を変えて訪れてみてください。
平日の夜も、観光客がそこそこにいるので驚きでした。
夕日も高台から見れます。
タイ人のこういった集まりを見ると、仏教への信仰の厚さを感じます。
まとめ
チェンマイ観光で、ぜひ訪れておきたい寺院としてご紹介してみました。ここへ来たら、タイ仏教の慣習に倣い、仏塔を三周しながらお祈りを捧げてみるのもいいと思います。
旧市街地にあるワット・プラシンでも、お祈りしながら廻ってる姿が見られますが、ドーイステープはとくにその雰囲気があるのでお勧めですよ。