チェンマイで最も歴史あるワロロット市場は、夕方になるとナイトマーケットが始まります。地元の方の間では、カード・ルアン(最大の市場)とも呼ばれ、この場所ならではの屋台料理や果物が魅力だったりするので、ぜひ一度訪れてみてください。
目次
ワロロット市場の場所・営業時間
ワロロット市場は、太平門から東へ徒歩15分ほどの場所にあります。ナイトマーケットの営業時間は、17時〜24時くらい。
建物内の営業時間
- 月・水・日 5:00〜18:00
- 木・金・土 9:00〜18:00
- 火 10:30〜18:00
ワロロット市場の屋台料理
ワロロット市場の魅力はというと、タイの家庭料理買えることや、夜遅くまで営業していることだったりして、あらためて市場の安さと量に驚かされます。
今日は家で食事したいという時、ワロロット市場でのお買い物もありなほどでした。
美味しそうなタイ料理がたくさんある中で、この麺料理を買うためにここへ来ていたと言っても過言ではないほど、カオソーイやクイッティヤオ以上に食べていた麺料理も。
お店では見かけない激辛の麺料理は、40B(約140円)。タイ人が買っているのを見て買ってみたら美味しく、でも砂糖は要らないなぁと、いつも『マイサイナムターン(砂糖いれないで)』と伝えて、砂糖抜きにしてました。食事中は、辛さで何度も箸がとまり、食後は何分も口の痛さに耐えなきゃいけない味なのにリピートしてしまう、醤油味ベースの麺が美味しいです。
皆さん熟練な雰囲気。
ピーク時はいつも大混雑。携帯用品や化粧品なども売っています。
美味しそうなタイのケーキ、5B(約20円)。
パンケーキは、5個で20B(約80円)。
大盛りな麺やフライドライス、20B(約80円)。陽気で自然体な屋台の人たち。
玉子料理のお弁当屋さん、25B(約100円)。
タイの焼そば、20B(約80円)。
パッタイは慣れてくると、唐辛子やレモンなどかかせなくなってきます。やはりタイ料理は、有名店の味を知ってから、屋台料理の良さを見つけると良いと思います。初めてのパッタイが甘すぎて、タイの焼きそばはマズイんだと、しばらく避けていたほどでした。
タイの焼き鳥『ガイヤーン』50B(約175円)。日本のようにホルモン剤で膨らませたお肉より、高品質で美味しいです。
ピーク時の様子。
焼き魚・揚げ物コーナーも大混雑。
タイ東北部イサーン地方のソーセージ料理『ネーム』10B(約35円)。豚肉・もち米・ニンニク・唐辛子を混ぜて、数日間発酵させてから焼いた、酸味と辛味のあるソーセージ。
卵や焼きバナナ。
タイは揚げ物屋さんが多く、ある時注文した牡蠣・もやしを入れた卵料理のオースワンが、真っ黒な油をバシャバシャかけて揚げていて、それを食べた翌朝は頭が重く、トラウマになったものもあったので要注意な屋台もあります。
タイの代表的デザートのカオニャオマムアン、50B(約200円)。餅米といっしょにマンゴーを食べるデザートで、どこも安定なクオリティ。
近年ますます人気なタイの大福、1個10B(約40円)。
カスタマイズできるスムージー屋さん、30B(約120円)。フルーツは決まってるところがほとんどなので、オーダーできるお店は希少です。
果物は、20B(約80円)〜150B(約600円)くらい。深夜遅くまで営業してるのは助かります。
タイにいると、そこら中の路上で果物を売ってるので、日本にいる時の何倍も果物を食べてしまう環境は素晴らしく健康になれます。
タイの蜜柑は、オレンジみたいな味で美味しいです。
アボカドは日本のもより大きく、1kg70B(約280円)。
マンゴーは、1kg60B(240円)。
ライチ、1kg150B(約600円)。
ぶどう、1kg100B(約400円)。
バナナ、一房30B(約120円)。
皆さん、晩ご飯やお買い物をして家路へ。チェンマイ各地にも、こういった市場や屋台がある中で、ワロロット市場は品揃えが最高レベル。
付近の道路は、ナイトバザール方面へ行く赤いソンテウも走ってます。
ナイトバザールは、ここから南へ徒歩5分ほど。
その他のショップ
建物内にも、洋服や日用品・食べ物などいろいろあります。それにしても、日本なら何十年前の姿なんだろう?というくらい古びた感じなのに、そこで今を生きてると、それが良く見えてしまうのは不思議なもので、古き良きスタイルが生きてるからなのかなと思ったり。
お財布・ジーンズ・小さなカフェショップなどもあります。
路上にはネイルサロンもあったりして、毎晩お馴染みの光景。
建物内にもネイルサロン。
日本と比べると品質的によろしくない物も多々あるタイだけど、そのぶん安かったり、良い物もたまにあるので、発見する楽しさがあったりします。
路上でも、靴を並べて販売。
デニムショップも多めで、タイ人はこだわりの破けたジーンズやジージャン、黒系な服がスタンダード。
イベント時のワロロット市場
イベント時においては、チェンマイで有名なロイクラトン(イーペン祭)と、中国の旧正月の時期は、とくに盛り上がるのでチェックしてみてください。
ロイクラトン(イーペン祭)
チェンマイを代表するお祭り、ロイクラトン(イーペン祭)の時には、深夜遅くまで大混雑でした。
川岸ではロイクラトン(灯篭流し)。向かいの明るい道沿いはワロロット市場。
21時頃のワロロット市場の様子。
近くの太平門では、ステージショーで盛り上がっていました。
チャイニーズニューイヤー
春節のワロロット市場は、いつもの7倍以上の屋台が出店しては3日間、朝から晩までチャイナタウンのようになっていました。
ピーク時は、中国人で大混雑。
いつも屋台営業してる方たちは、場所を変えて、他のメニューも揃えて大忙し。
ごちゃごちゃ感が凄く、中華な音楽が流れては、薄暗くも活気がある独特な雰囲気でした。
ワロロット市場の歴史
そんなワロロット市場は、その昔チェンマイ王の遺骨が格納されている火葬場だったそうです。ある時、ラーマ5世国王の王妃ダーラーラッサミーが、その遺骨をワット ・スワンドーク寺院に移すように命令したのが、市場建設の始まりだったとか。
市場の名称は、当時の支配者インタ・ワロロット王の名前からとって“ワロロット市場”と名付けられ、市民は「大きな市場」とか、支配者の市場を意味する「ガード・ルアン」と呼ぶのだそうです。
しかしその後、1968年に起きた火災で、ワロロット市場は全焼してしまいます。そして、その時現れた中華系タイ人のアン・ニマンヘミン氏が、ワロロット市場を再び建て直して、1972年3月19日に再スタートしたんだとか。当時は、チェンマイ北部で最も美しく近代的な市場だったそうです。
ワロロット市場にある建物内の様子
東南アジアスタイルな市場といった感じで、食品や衣料品がたくさん。
お茶や蜂蜜など。
ドライフルーツは多く、サンデーナイトマーケットよりお得だったりします。
2階と3階はおもに衣料品。
まとめ
チェンマイの姿は20年前とさほど変わらないそうで、初めて訪れた時、これがチェンマイ最大の市場なのか?と、古びた外観に驚いていたんですが、それでも通ううちに、地元の人々から支持されるマーケットなのだと好感が持てるようになっていったものでした。
市場というと、ワロロット市場かチェンマイ門市場というくらいに通うほどで、チェンマイでコスパの良い市場なので、ぜひこの場所でのお買い物も楽しんでみてください。